ちゃんとしたカメラ【一眼レフ】や【ミラーレス】を買う時に悩むのが、新品を買うか?中古を買うか?
中古のカメラってちゃんと写真が撮れるの?
新品は今の性能だからスペック的には迷いは無いけれども
・古いカメラと新しいカメラは写りが違うの?
・古いカメラと新しいカメラでは何が違うのか?
そんな、悩みを解決すべく15年前の【一眼レフ】と2023年モデルの【ミラーレス】を比べてみました!
『何を撮影するか?』で、判断基準も変わってくるので基準を設けました。
\こんな撮影をした方向けの内容です/
✔人物撮影(ヘアースタイルやアパレル等)
✔商品撮影(ネットショップ等に掲載)
✔初めて一眼レフの購入を考える方
なので、 子供の成長記録 / 運動会 / 家族旅行 / ペットの写真撮影などでの使いやすさは一切考慮しない判断基準でお話ししていきます。
私が購入したミラーレス一眼!
性能以前に【デジタル一眼レフ】と【ミラーレス一眼】は何が違うのか?
【デジタル一眼レフ】と【ミラーレス一眼】の一番の違いはミラーがあるか?無いか?
何のミラー?
昔は写真をとる時に『モニター』ではなく『小窓』を覗いて写真をとっていました。
写ルンですも小窓を覗きますよね!
レンズに写った画像をミラー(鏡)で反射させ、小窓に写します。
デジタル技術が進化し、ミラーの必要性が無くなりました。
ちなみに一眼レフの『レフ』は反射させるという意味のレフレックスです。
ソニーは【ミラーレス一眼】のコトを【デジタル一眼】と呼んでいるので注意が必要!
デジタル一眼レフとは
2021年にキヤノンが、 2022年にニコンが【デジタル一眼レフ】の開発を終了し【ミラーレス一眼】の開発に絞ることを発表しました。
ソニーは2014年にやめて・・・。
まだ生産が全て終了しているわけではないので、【デジタル一眼レフ】もモデルによっては新品が手に入ります!
ミラーが付いたカメラの最大の魅力はシャッター音。
シャッターを押すたびに、ミラーが上に上がりシャッターの幕が開く機械音と振動がたまりません。
車のキーをまわしてブルンと始動するときの興奮と同じ感覚。
ハッキリ言って撮れる写真になんの差も生まれませんが、写真を撮る喜びを与えてくれます。
話しがズレましたが、古すぎない【デジタル一眼レフ】は、まだまだ現役で使用されています。
なので、初めての本格的なカメラとしてはミラーレスより値下がり幅の大きい、現役のデジタル一眼レフをおススメします。
ミラーレス一眼とは
反射させるミラーがない分、デジタル一眼レフよりもコンパクト!
今、本格的な(入門用の)カメラを普通の人が新品で買おうと思うと、99%ミラーレスしか選べません。
デジタル一眼レフを選ぶのは【超プロ】か【マニア】
しかも高い(100万ぐらい・・・。)
新品で本格的なカメラを買うとするならば【ミラーレス一眼】一択です。
【フルサイズ】と【APS】はどちらがいいのか?
迷わず答えはフルサイズです!
【フルサイズ】と【APS】ではセンサーサイズが違うだけでなく、レンズも違います。
レンズが違うと一眼レフ特有のボケ感も違ってきます!
また、ネット上に上がっている写真撮り方講座などは、基本的に【フルサイズ】ベースに記載されています。
例えば50mm レンズの絞り値f2.8のボケ具合が・・・というのは、フルサイズの話です。
【APS】に換算すると30mmのレンズにてf1.8でというコトになります。
ややこしすぎるし、めんどくさいので誰も説明してくれない・・・。
写真教室に通わず、ネットやユーチューブなどでカメラを勉強していくという観点で考えても【フルサイズ】がおススメです。
【デジタル一眼レフ】と【ミラーレス一眼】の性能の違い
※さっそくこの2機種で比べていきます!
諸元表 | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
新品価格 | 約28万円 | 約27万円 |
楽天で見る |
15年の差って気になる・・・。
15年選手もまだ現役で使ってます💦
画質
画素数を比較 | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
有効画素数 | 2110万画素 | 2420万画素 |
サイズ | 5616×3744 | 6000×4000 |
画素数って15年前と変わってないんですね💦
2000万画素ぐらいで十分事足ります!
デジカメや写真が撮れるスマホが登場した頃は『100万画素』とか『300万画素』とか言っていましたが、2000万画素もあれば大抵のコトは問題なく撮影できます。
中古のデジタル一眼レフでも大丈夫そうですね!
うす暗いところで撮影
感度を比較 | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
常用ISO(感度) | ISO100~6400 | ISO100~102400 |
ISO感度が古いカメラと新しいカメラで大きく変わります!
日中や光が入る室内での撮影なら【ISO感度】が低くても問題ありませんが、光が入りにくい室内での撮影や夜の撮影では【ISO感度】が高いほうがキレイに撮影できます。
写ルンですで感度が800が出たときは衝撃でした!
フィルムカメラの時代ではISO800とかでも興奮していましたが、最近ではお手軽価格のミラーレスでも感度の万越えが普通になっています。
通信制
通信制を比較 | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
Wi-Fi | – | 〇 |
Bluetooth | – | 〇 |
撮った写真をスマホにパッと送れる機能が Wi-Fiです!
Wi-Fiがあると撮った写真をSNSにUPしたり、撮影したその場で人と写真を共有する場合に便利です!
また、スマホやタブレットとカメラをWi-Fiで接続し、みんなで写真を確認しながら撮影を進めるコトが出来るので(テザー撮影)、撮影後に『別の角度からの写真ないの?』というトラブルを軽減できます。
デジカメのモニターをいちいち確認するのもめんどくさいよね・・・。
Bluetoothは?
カメラのリモコンになります!
スマホの画面上で写っているモノを確認しながらシャッターが切れるので、リモコン機能だけではなく、手元で何かしながらの撮影が便利です。
料理とかコスメ系とかに重宝しそう!
自撮りできるモニターか?
古い一眼レフには、写真を確認するモニターがカメラ本体に埋め込まれているタイプがあります。
今から考えると不便ですよね
最近の写真の撮り方はプロでも本体上部に付いている穴【ファインダー】をのぞいて撮影するのではなく、カメラのモニターを見ながら撮影します。
小さい穴よりも大きな画像を見ながらの方がわかりやすい!
低い位置からの撮影や高い位置からの撮影では、モニターを上や下に角度をつけた方が『何が写っているのか?』確実にチェックしながら撮影できます!
モニターを反転すれば自撮りも楽勝!
一眼の高画質で自撮りができるなんて夢のようです。
・バリアングル:上下左右反転の可動域
・チルト:上下の可動域
サイズと重量
重さ | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
カメラ本体の重さ | 810g | 414g |
カメラ本体とレンズの重さ | 1,315g | 1,029g |
本体のみの重さでみると810g→414gと約半分の重さに!
350mlの缶コーラ約1個分ね
長時間カメラをぶら下げるとなると、たった400gの違いでも大きく響いてくる重さです。
また、どんなレンズを付けるのか?で大きさも変わってくるのですが、今回はフルサイズカメラで一番基本的なレンズの50ミリで比較してみました。
デジタル一眼レフ様に使っていたレンズをミラーレスにも使いまわし出来ますが、レンズと本体の間にアダプターを挟む必要があるので、見た目のサイズ感は同じぐらいになります。
持った時の軽さは、目をつぶっていてもわかるレベル!
旅行に行くときにいつも一眼レフを持っていくのですが、重たさに負け、出歩くときは手ぶらでしたが、ミラーレスなら一緒に散策できそうな気がします。
動画が撮影できるか?
2008年生のデジタル一眼レフでも動画が撮影できます!
ただ、撮影するまでに今のミラーレスのように1~2ステップでは撮影できず、デジタル一眼レフは4ステップぐらいかかるので『動画を撮りたい!』と思った瞬間を確実に取り逃がします。
【Canon EOS R8】は1テップで動画と静止画の切り替えができます!
連写性能
連写 | デジタル一眼レフ | ミラーレス一眼 |
機種名 | Canon EOS 5D markⅡ | Canon EOS R8 |
製造 | 2008年製 | 2023年製 |
連写性能 | 3.9コマ/秒 | 40コマ/秒 |
バッテリーの持ち
例えるならガラケーが2~3日充電しなくても大丈夫で、スマホは毎日充電しないといけないぐらいの感覚。
ミラーレスは電池を食うのが早いのね
1日2~3時間の使用なら、毎日充電はしなくてもOKレベルです!
今回テストしたCanon EOS R8はとくに、軽量化の為バッテリーが小さいので、普通サイズのバッテリーの機種ならバッテリーのもちも気になりません。
一番気になる画質の違い
15年前の2008年製デジタル一眼レフと、2023年生ミラーレス一眼の画質の差はどこまで出るのか?を実際に写真を撮って調査しました!
中古の一眼レフを狙っている人には嬉しい企画!
1/60【シャッタースピード】
1/60秒の速さで画像を切り取るという意味。
1/5秒などと長時間の切り取りでは、動いているモノを撮影すると被写体がブレる。
逆に1/1000秒など瞬間の切り取りでは、動いてるものが止まって見える。
f2.8【絞り値】
数字が小さい(f1.2)方が一眼レフ特有のボケが出やすく、数字が大きい(f22)方がボケずに全体がクッキリ写る。
ISO400【感度】
感度の数字が小さいほど暗いところで写真が暗くなり、感度の数字が大きいほど暗い部屋でも昼間のように見える。
ただ、感度の低いほうがノイズが入りにくく、高いほうがノイズが入りやすいのでカメラの限界値を見極めるコトがポイント。
4500K【色温度・ホワイトバランス】
数字が小さいほど青く、大きいほどオレンジに写る。
3000K~6000Kぐらいの間が一般的ですが、プロ以外はホワイトバランスをカメラまかせの【オート】にしているのが最も一般的。
75mm【レンズの長さ】
数字が小さくなるほど広角でワイドに写真が撮れ、数字が大きくなるほど望遠になる。
通常光での違い(昼間の明るい室内)
昼間の明るい室内では【2008年製のデジタル一眼レフ】と【2023年製ミラーレス一眼】の差がほとんどありません。
2008年製を実際の撮影でも、まだまだ現役で使ってます!
通常光で一部を拡大し違いを見る
昼間の明るい室内の撮影で強引に中心部を拡大すると違いが見えてきます!
無理矢理拡大したちょっと意地悪な対決です。
【2008年製のデジタル一眼レフ】は少しモヤがかかったよう、
【2023年製ミラーレス一眼】はココまで拡大しても気にならないぐらいです。
通常の撮影ではこんなピンポイントな拡大はしないけどね💦
薄暗い室内での画質の違い
明るく見えていますが、薄暗い部屋で撮影しています!
感度をISO6400まで上げて、撮影しました。
普通のサイズで見ると【2008年製のデジタル一眼レフ】と【2023年製ミラーレス一眼】の差があまりありません。
パッと見た感じは同じですね!
薄暗い室内で撮った写真を拡大
意地悪して、無理矢理拡大です!
先ほどと同じように【2008年製のデジタル一眼レフ】がモヤがかかるだけではなく、ムラサキや赤色のノイズが入ってきているのが見えるでしょうか?
古いカメラは暗闇に弱い!
普通は暗闇で商品撮影するコトってないですよね・・・。
無理に拡大しなければ【2008年製のデジタル一眼レフ】でも問題なく使えますが、私が撮影する時はMAX【ISO1000】と決めています。
ひとつ注意点があります!
薄暗い部屋で撮影する時は三脚必須です!
シャッタースピードを見て頂けると1/5ですが、この速さだとカメラの手持撮影はできません。
手持は1/60より小さくなると無理!
モデル撮影などの人を撮影する時でも1/60だとブレることがあるので1/125以上が理想です!
薄暗い室内でミラーレスの本気を調査
薄暗い部屋で最新のミラーレス一眼に本気を出してもらいました!
ISO40000です!
感度をISO40000まで上げるコトが出来れば、シャッタースピードも1/60で手ブレを気にせず写真が撮れます。
2008年製のデジタル一眼レフはMAXがISO6400ですよね💦
【2008年製のデジタル一眼レフ】と【2023年製ミラーレス一眼】のような新旧カメラの差は【ISOにある】と言い切っても過言ではありません・・・。
暗いところと明るいところが混じったら?
逆光で真っ暗のパターンですよね
昔のカメラでは逆光だと真っ暗ですが、新しいカメラはHDRの機能が優れていて程よくイイ感じにっ調整してくれます。
スマホにもあるよねHDR!
はい!それと同じ機能です!
ただ、商品撮影やモデル撮影では『暗いとことは、暗く写ってほしい』というコトがあるので、状況に合わせてHDRを入れたり切ったりします。
ほとんどHDRは入れません💦
対決のまとめ
室内で太陽光の明かりが感じられる室内では、15年前の【2008年製のデジタル一眼レフ】でもまだまだ現役というコトが分かりました!
私も再認識
一つだけ注意したいことは、古すぎるカメラはメーカーでも修理ができないというコトです。
【2008年製のデジタル一眼レフ】も壊れたら修理ができません。
最終アフターケアの目安は終売から10年ぐらいです!
ちなみに15年の間に2回の修理(USB端子の交換とシャッターボタンの交換)と1回のオーバーホールをし、いまだに現役バリバリです!
今が買いの【ミラーレス一眼の中古】
キヤノン EOS R
\おすすめポイント/
・ロングセラーモデル
・フルサイズ
・ハイアマチュア&プロモデル
・発売日 2018年10月25日
ソニー α7 Ⅲ
\おすすめポイント/
・ミラーレス一眼といえばソニー
・ハイアマチュア&プロモデル
・発売日 2018年3月27日
レンズのお求めやすさとバリエーションを考えると、ソニーの方が良い。
今が買いの【デジタル一眼レフの中古】
キヤノン EOS 5D mark4
\おすすめポイント/
・プロモデル
・今でもバリバリ現役でプロモ使用中
・発売日 2016年9月8日
R8と5Dmark4をギリギリまで悩みましたが、軽さでR8に軍配。
私のカメラ キヤノン EOS 5D mark2
15年前の【2008年製のデジタル一眼レフ】
15年前のカメラでも5万円しますね
まとめ:カメラのキタムラはクッション材が凄い
ネットで中古カメラを買う時はカメラ屋がおススメです。
なぜなら、配送時のクッション材がハンパないから!
電気屋でカメラを買うと、電化製品並みのクッション材で商品が贈られてきます。
カメラのキタムラで買うと『箱を投げても壊れないやろな~』というぐらいにしっかりと中身が守られる梱包です。
カメラ愛に溢れています。
デジタル一眼レフやミラーレスはカメラといっても超精密電子部品なので、箱を開けた時の安心感はあればあるほどうれしいもんです!